井戸祓いお祓い厄払い家祓い井戸祓い解体祓いランドセルの祓い神様が宿る井戸を清め祓う「井戸祓い」水道が発達していなかった時代は、各地にあった井戸の水が人々の生活用水として使われていました。しかし、現代では使われなくなり、枯れてしまった、また使えなくなってしまった井戸もたくさんあります。井戸を撤去する際は、井戸祓いをしてから埋め立てます。現人神社は仕事運向上のご利益で知られる神社ですが、井戸祓い、地鎮祭といった出張祭典も承っております。 水の神様が宿る井戸 「八百万の神」というように、日本の神様は数多く、例えば自然界の山、岩、木、火、あらゆるものに神様が宿っていると考えられています。 水もそのひとつ。水神といってもそれだけで多くの神々がいますが、代表的なのが弥都波能売神(ミヅハノメノカミ/罔象女神、水波能売命とも)です。ミヅハノメノカミは、『古事記』ではイザナギとイザナミの神産みの際、イザナミが火の神・カグツチを生んで陰部を火傷して苦しんだ時、イザナミの尿から生まれたとされます。 ミヅハノメノカミは、水の神、井戸の神、また農業に水が用いられることから灌漑用水の神とされ、多くの神社で祀られています。 井戸信仰 人々の生活に欠かせない水をもたらす井戸は、古くから信仰の対象になっていました。古代の井戸からは穢れを祓うための祭祀具が発見されており、かなり古い時代から井戸そのものが信仰の対象・信仰の場であり、そこで祭祀が行われていたことがわかります。 中世、近世になると、使われなくなった井戸、廃棄する井戸に竹管や護符を埋め込み、祭祀を行った例があります。水をもたらしてくれた井戸の神様に感謝して清め祓う、井戸祓いの儀式です。 井戸を埋める、掘る時は井戸祓い 枯れてしまった井戸を埋めることもあれば、建物の解体時に思いがけず古井戸を発見することもあります。このような場合、建物と同じようにそのまま撤去するのではなく、井戸祓いを行ってから撤去工事をします。 また、新しく井戸を掘る場合も井戸祓いを行います。撤去時の井戸祓いは今までの感謝ですが、新しく掘る時の井戸祓いはこれから水をいただくことへのごあいさつであり、また元あった土地に井戸を掘ることで、土地の神様に許しを得る儀式でもあるのです。